地球環境を守るきれいな水をつくるしくみ
下水処理場や排水処理場などで最も多く利用されている浄水方法「活性汚泥法」をもとに、汚水処理・排水処理のしくみなどを紹介します。
最も一般的に利用されている「活性汚泥法」
自然界にはさまざまな生き物が暮らし、それぞれがバランスを保っています。そこには汚れを自然にきれいにする力「自浄作用」がありますが、人々の営みによって排出される膨大な汚水や排水は、自然の自浄作用だけではきれいにすることができません。そのような汚水・排水を浄化し、自然の循環へと戻すのが排水処理場・下水処理場の役割。その浄化方法の中で、最も一般的に利用されているのが微生物を利用した「活性汚泥法」です。
微生物が有機物を分解し水をきれいにする
活性汚泥とは、汚水や排水の有機物を分解してくれる有効菌類や微生物を大量に含んだ有機汚泥のこと。この活性汚泥を汚水や排水の中に投入し、酸素を供給したり、無酸素状態にしたりすることにより、微生物の活動が活発になり、汚れ(有機物)を捕食・分解し、きれいにしてくれるのです。
自然の法則をうまく利用した「活性汚泥法」ですが、いくつかの問題も抱えています。まずは、エネルギー効率がよくないこと。もうひとつは、有効菌類や微生物が浄化できる範囲には限界があり、分解しきれなかった汚濁物質や増加しすぎた微生物が「余剰汚泥」として残り、これを焼却や埋め立てなどで処分しなくてはならないのです。
この「効率」と「余剰汚泥」のふたつの問題点を改善するのがミネロンです。ミネロンは、金属イオンと有機酸の力で活性汚泥内の微生物の活動を向上させ、余剰汚泥の削減に効果を発揮する、地球環境にやさしい浄化促進剤です。食品メーカーをはじめとしたさまざまな企業、全国の多くの自治体で採用されている実績をもっております。
- ① 汚水・排水に活性汚泥を混ぜ、酸素を供給します
- ② 有効菌類や微生物が汚れを食べて(分解)増殖します
- ③ 微生物などが増えるとくっついて大きくなります(群集態を構成)
- ④ 酸素の供給を止め静かにすると微生物などは沈降します
- ⑤ 上澄みの水はきれいになり、下に余剰汚泥が残ります
- 汚水・排水処理の現状 |
- 汚水・排水処理のしくみ