汚水処理・排水処理の効率をアップさせて余剰汚泥を減少させる環境にやさしい浄化促進剤「ミネロン」の導入事例

食品工業

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石泉は長年にわたり、自然浄化促進剤ミネロン導入と、活性汚泥健全化のコンサルティングを行っております。
ミネロン導入の中で、活性汚泥における微生物の顕微鏡観察に基づいて得てきた多くの維持管理の経験と情報を活かし、
現状でお困りの多くのお客様に活性汚泥の健全化を図るため、日夜改善を行っております。
ここでは、その事例のご紹介をさせていただきます。

排水管理コンサル事例

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2012.03.15

食品系工場 M社様

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    高負荷時の汚泥性状です。凝集性の高い汚泥ですが高濃度です

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    グラニュール傾向の高い汚泥フロックの拡大写真

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    グラニュール傾向の高い汚泥フロックの拡大写真

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問題点

他の食品工業の方々と同様に、こちらの廃水処理でも、通常の廃水処理における負荷と、製品品目の変更に伴う負荷の変動の大きさに苦労されていらっしゃいました。

特に高負荷時に処理水質は、何とか維持されていらっしゃったものの、曝気槽の溶存酸素濃度の低下、曝気槽・汚泥濃度の上昇、それに伴う汚泥界面の上昇、余剰汚泥引抜き量の増加に問題点を抱えていらっしゃいました。

改善策

そこで、当社としては先ず、流入負荷の変動幅をとらえるべく、高負荷時と、低負荷時のBOD、SS、PH、N-hex濃度等を調査、更には曝気槽のMLSS濃度、DO値、ORP値、PH等の年間変動データ、あるいは余剰汚泥引抜き量、汚泥界面等の状況を精査、汚泥サンプリングによる顕微鏡観察などのステップを経て、当社ミネロンのDCPOであるならば対応可能と判断、滴下用のミネロンのタンクポンプをご用意いただき(既設)滴下を開始、処理の安定化を目指しました。

結果

滴下開始後一カ月ほどして、汚泥サンプリングを行い、顕微鏡観察をいたしますと、明らかに凝集性の良好な傾向がみられ、汚泥グラニュール発生初期型のものが確認できました。

その後、二か月三か月と経過するうち、これらグラニュール汚泥中に占める割合が増加するのと同時に高負荷時に有っても良好な沈降状態を維持し、汚泥界面は安定、曝気槽のMLSS濃度も急激な上昇が起こらなくなりました。

これに伴い、脱水機運転時間も、高負荷時でも通常の運転時間内で収まるようになり、低負荷時には毎日の脱水から隔日で済むようになり、汚泥搬出量も半減以下に落ち着きました。

お客さまのコメント

食品工業における廃水処理は、常に製造が中心ですのでそれに合わせて処理を変えていかなければなりません。この事は環境を重視する企業姿勢にとっては、常に現有の施設の中で、間違いのない廃水浄化と、コストダウンの両立を行わなければならず、常に工夫と苦労の連続でした。

特に、今回の高負荷の要因である、製造品目は非常に人気の高い商品で、高負荷であろうとも、その製造中は常に神経を張りめぐらせ、大変でした。

ここでこのミネロンを使ってからは曝気槽の生物の活性が高いようで、高負荷時でも曝気槽や沈殿槽でもそれほど多くの状況の変化もなく、安心して見ていられました。また低負荷時には、汚泥濃度がむしろ低下気味で、汚泥引抜き量も大幅に削減できました。

いままでテスト機を用意しいろいろと試しましたが、これほど効果の出たものはこのミネロンだけでした。

採用して、非常に喜んでおります。

今回、ミネロンの導入が円滑でありましたのは、お客様の維持管理が非常に適正に行われておりまして、維持管理上の諸データを整理されていらっしいました。これが、導入時の効果検証に役立ちましたし、ミネロンの導入に当たっても正確に滴下量、品番が選定が出来た事がポイントでした。

現在は、ミネロンの滴下量も当初より少なくても安定していらっしゃるようで、ランニングコストとしても、削減されていらっしゃるようです。